辛口太郎のブログ

日々思ったことを思うままに。

家を選ぶまでに見聞き、考え、感じたこと

実家と同じ市内にある分譲マンションに住んで10年。

 

高校時代、学校帰りに寄った遊戯施設でビリヤードをしながら、窓から見える駅近の駐車場を見て、「ここが家だったら、傍になんでもあって良いな~」と思っていた頃が懐かしい。

 

期待した場所にウン十年後、マンションが建ちました。

 

価格、間取り等、希望に沿うかどうか確認して、購入することに。

 

でもそれまで見てきた物件数は両手では数えきれず。

 

コレは!と思えるものは1つもありませんでした。

 

今思うと、コレは!と思わない物件を無理に購入していたら、確実に後悔しています。

 

殆どの物件で100%、お金のやりくりができず、自己破産確定の将来を迎えます。

(自身の性格や考え方から、だろう、ではなく、絶対です。)

 

お金の問題だけではありません。

 

購入に至るまでのウン十年間、見聞き・考えたりが無ければ、買った満足より後悔が勝っていたと思います。

 

皆さん(特にマイホーム購入検討中の方)の参考になるかどうかは保証できませんが、私が家を選ぶまでの経験を、雑談交えて振り返りたいと思います。

 

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■一括で買えるお金が貯まったら買う。

 

(家に限った話ではないですが。)

買うなら一括で。買えないなら賃貸で我慢。

 

家買うと固定資産税が発生しますが、賃貸なら発生しません。

 

ローンを組んでも、将来何が起こるか分かりません。

 

いざ売却しようとしても、残債があれば抵当権なるものがあるために、売却ができません。

 

「だったら賃貸に出す」という方もいるかもですが、物件によっては住み手がいなければ収入になりません。

 

親が購入した実家のローン返済でも、ローンを組んだ当初は思ってもいなかったことが、実際に起こり、完済まで大変苦労していたのを覚えています。

 

まずはどうしたらお金が貯まるか・増えるか考えて、行動に。

家を買うのはお金が貯まったら、とした方が良いと思いました。

 

そういう私もローンを組んでいます。

でも組んだローンの残債はいつでも返済できる状態です。

そういう貯金がある状態だからこその購入なんです。

 

「返せるだろう」はとても危険です。

「返すお金はいつでも用意できる」状態にする方が良いと思います。

 

因みに、私がローンを組んている理由は、一括で買えるお金があっても、返済以外で優先的に使う必要が出てくるかもしれないからです。

 

でも完済までの利子18万円程(変動金利で35年、現状での金利計算)。

 

高々と思うかもしれませんが、正直無駄です。

 

この金利だって先々どう変動するか分からないのですから、完済しても良い貯金額になれば、即残額返済予定です。

 

■価値は年々下がっていくもの。

 

土地は別として、建物自体は車に似ていると思いました。

 

年を重ねるごとに老朽化が進み価値が下がっていく。

 

税金だってそれぞれ発生する。

 

売却も視野に入れるなら、定期的に家の価値を調べる(最低でも意識する)必要があります。

 

■リーチ(住戸扉からマンション入り口まで)と昇降機(エレベーター)故障。

 

28階建て商業ビル25階フロアで10年間仕事していました。

 

半年に1度の避難訓練。誘導に従い、25階から階段で地上へ。

 

当時はまだ年も若かったので大して苦になりませんでした。

 

最上階の食堂に行く前、1階から28階まで階段で上がり、食堂に行けるぐらいでしたから。

 

10年後、運動不足も祟り、汗一つかくことなかった避難訓練で汗ダラダラ。

 

この調子ではまずいと思い、フロアに戻る際も1階から階段で上がる際中、息が上がり、8階から昇降機へ。

 

昇降機で25階へ戻りながら。

 

  • 昇降機が使えなかったら、歩いて上り下り。出ず症になりそう。
  • 昇降機沢山あれば良いけど、維持費ってどのぐらい(高そう)?
  • 昇降機を使っても仕事場フロアと地上との行き来に最短5分(昇降機待ち無し)

 

外出るまでにカップラーメンが食べられるw

 

■景色なんて見慣れる。

 

上述の28階建て商業ビル25階。

 

窓から見る風景、南側は一面海、北側は山や緑、初めて見た時には感動モノです。

 

風景は四季折々、大変風流ですよ。

 

でもね、5年も見ていれば慣れるんです。

 

何十年も同じ高層階に住まわれ、今でも心から「ここから見る景色はステータス」、「ずっと見続けたい」と思われている方にはベストチョイスだった思います。

 

本当に羨ましいです。心からそう思います。

 

私は山頂から見下ろす景色が大好きで、高山登頂後の雲海は時間の限り眺めていたいです。肉眼で初めて見た時は、登山で流した汗や疲労が吹き飛んでしまうぐらいでした。

 

あの頃デジカメとかケータイとか持っていたらなぁ~、そんな時代じゃなかったし。

 

雷鳥の親子が、目の前を通り過ぎた時、下山中の年配の登山客が目を輝かせながら、

 

「滅多に人前には出てこない雷鳥が子連れで登山道を横切るなんて初めて見たよ。こんな様を観れるなんて、とても貴重な体験なんだよ。」

 

カメラマンの叔父からカメラを借りておけば良かった。。。(;´д`)トホホ

 

(話は脱線しましたが、)でも、スカイツリーとか、サンシャイン60とか、東京タワーとか、京都タワーとか、ずっと高いところから景色を眺めいたいか、というとそうでもない自分に気づきました。

 

何度も見たいなら写真を撮っておけばいい。

 

あの日あの時の雷鳥の親子。。。

 

脳裏には焼き付いていますが、今でもカメラ不携行の後悔を引きずっています。

 

■物をどかなさいと開けられない扉。

 

実家の車庫。1台分のみでしたが、玄関の扉を開けたらすぐ乗り込める。

 

それまでは団地アパート暮らし。駐車場を借りていましたが、駐車場まで徒歩5分。

 

晴れの日は良いですが、雨の日は大変でした。

 

車庫自体は満足でしたが、車庫の側面の家壁に付いた、玄関扉の半分ぐらいの高さの開き戸の扉。

 

空けると、かがんだ大人が2人分入るスペース。

 

用途を聞くと、朝出すゴミ袋を一時的に置いておくスペースとのこと。

 

朝、父が会社へ車でGO。その後母がゴミ出し。なるほど。

 

ところが父の仕事が朝番から夜番へ。

 

夕方17時、会社へ車でGO。翌朝7時には帰宅。

 

その1時間後。「ねぇ~、車どけて~」と母の声が響く。

 

それ以来、出し入れ自体も面倒になり、出すゴミの一時置き場としては使っていません。

 

どういう経緯で用意したスペースかは敢えて突っ込みませんでしたが、常時開け閉めできない扉何て要らないです。

 

屋内に扉を付けて物置にしたら、今でも使えていたのではないか、とつくづく思います。

 

■10年単位の修繕費用の積立。

 

今年で実家も35年目。

 

カビが生え、水漏れが発生し、床は椅子のキャスター等の擦った跡でボロボロ。

 

壁塗り数回、床下換気機器設置等、シロアリ対策等、毎回10万単位のお金をかけて、総額300万は軽く超えていると思います。

 

10年ごとのマンション修繕。

 

幾らかかり、それまでに各住戸からどれだけ積み立てておく必要があるのか。

 

積立金の安さも家を選んだ理由の1つという同僚がいましたが、マンション売出中の修繕計画なんて所詮は購入者の気を引くための材料。

 

5年目の総会で積立金が全然足らないことに気づき、月当たりの積立+1万円、年間12万円の追加支出に。

 

マンションの住戸数や壁面積の割合(住戸数に対してどれだけ外壁面積が広いか)も、毎月の積立金額が影響する話を訊いて、家を買うことに一層慎重に。

 

奇麗好き、でも支出は最低限にしたいなら、新築を買うより、借りる。

何年か住んだら、別の新築を借りて、引っ越し。

この繰り返しが、良いのかな、と今でも感じています。

 

敷金・礼金・毎月の賃貸料、退去時の費用(住んでいた物件の所有者に払うもので、引っ越し費用ではありません)等、物件次第とも思いますけどね。。。

 

■今は良いけど、将来問題ない?(将来性を考える)

 

実家の「小上がりの和室」。

 

ネットで調べて出てくるような膝の高さの段差ならまだ許せました。

 

しかしどこで見てきたのか、足のくるぶし程度の段差の「小上がりの和室」。

 

将来何が起こるか何となく想像された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そう、足を引っかけたり、打ち付けるんですよね。

 

これまで母は3回足の指を骨折しています。

 

実家に引っ越した頃の母との会話、今でも忘れません。

私「何でこんなツクリにしてもらったの?(やんわりと)」

母「だってお友達の家で見てすごく素敵だったんだもん💛」

私「足引っかけそうじゃん。」

母「私そんな年じゃないしー、馬鹿にしないで頂戴!(#^ω^)」

私「。。。(あんたは永遠の40代かー!)」

 

■それ、要らないな(要らないから、その分安くして)。

 

あって満足している方で気分悪くされた方がいらっしゃったらすみません。

が、私には不要でした。

 

特にマンションの説明会等の初見で感動することが無くなったのは、私にとっては好都合でした。

 

新しい物、素敵な外観には心惹かれてしまうものですから、初見のその思いで購入してしまう方がいらっしゃること、分からなくもありません。

 

・出窓

実家での経験ですが、出てなくても奇麗にするの面倒なのに、出ているだけで面倒さが増します。

 

・外壁のプランター

鉢植えは好きですが、特に2階以上で外側に付いているものはリスクでしかない。

もしも落下して通行人にケガさせたら、その責任は住人になりますので。

 

・ミストサウナ

仕事の同僚で、念願のマイホームを手に入れた方がいて、お家に招待される機会がありました。

お邪魔した際、是非にということもあり、使わせて頂きました。

 

サウナ好きならとても気に入るのかもしれません。

でも特段サウナが好きというわけではない、私には、近所のスパや、たまの旅行先の温泉宿で利用する程度で十分でした。

 

でも使わせて頂き、本当にありがとうございました。大変良い経験でした。

 

・食洗器

こちらもミストサウナの同僚に見せて頂きました。

今日のシステムキッチンには大抵付いていると思います。

 

浅型と深型の2種類があり、同僚が選んだのは深型でした。

 

選択自体はコスパ的にも正解だったと思います。

 

でもやはり限界はあると感じました。

 

何より気になったのは汚れを落とすにはそれなりに準備が必要ということです。

 

外食したり、バイキング形式のレストランで経験された方も少なくないと思いますが、食器の洗い残し。

 

洗い残しの有無のチェックは食洗器の機能として備わっておりません。

 

汚れた食器を暫く放置して、洗剤を入れた食洗器で洗ってもまず汚れは落ち切らない、ということです。

 

汚れたら食器は食洗器で洗うまで、水を付けておいて、スポンジで軽く拭けば汚れが簡単に落ちる状態にしておかないと、ほぼ確実に洗い残しが発生します。

 

そういう欠点を見せてくれた同僚にも大変感謝しています。

 

使い勝手が分かってさえ分かっていれば、洗剤や水の扱いで、手荒れの酷い方には大変お勧めの洗浄機器です。

 

ディスポーザー

こちらもミストサウナの同僚に見せて頂きました。

 

とても魅力を感じています。素晴らしいと感動しました。

初めて知った当時は後付けが出来ないと聞いていましたが、今ではそうでもないらしい。

 

でも使っている中で感じたのは、騒音と遅さ。

22時以降から朝方に流しを頻繁に使う人がいたら、機械音が気になって仕方が無いと感じました。

 

技術の進化に伴い、年々騒音も軽減し、スピーディに動作するようにはなるとは思いましたが、初めて見た当時は、私が満足する程のものではありませんでした。

 

元々生ゴミの量が少ない実家・田舎で育ったので、

 

田舎(庭に捨てる)

野菜や卵の殻、その他の食材から出るものは全て庭の肥料

(穴掘って、捨てて、埋めるだけ)

 

実家(庭付でも普通にゴミ出し)

ゴミが排水溝の網目ネットに溜まったら、取り出して水切り。

スーパーの無料の半透明のビニール袋に入れ、袋内の空気を抜く。

口を閉じる前に、空気の流入を少しでも抑えるために、袋の上部を握り、下部を左か右に何度も回すことで、上部を捩る。

口を縛って市の生ゴミ袋へポイ。

それでも夏場は隙間から出る臭いが気になることもあるので、市のゴミ袋は小さめのもので出す頻度を多くする。

 

ディスポーザーとのメリット・デメリットと比べて、どちらが良いかと言われると難しいですが、是が非でもディスポーザーを、と思う私ではありませんでした。

 

・浴室の鏡

入浴中、曇って何も見えない。そもそも何を映すのか?

 

多くは「剃る髭」という回答でした。

 

でも髭の有無って鏡が無くても手触りで分かりません?

 

それに、カビが生えたり、表面の白い汚れ(水分のカルキが固まったもの)で見えづらくなったり。

 

実家の浴室にも付いてましたが、家族にとっても良いことが何1つありませんでした。

 

・機械式駐車場・屋根のない駐車場

機械は動作が遅く維持費がかかります。

また両方とも鳥フンや落ち葉等で汚れます。

特に洗車直後の鳥フン、結構頭にきます。

 

■湯も沸かせない。

 

零細企業に勤めていた3年。

当時お世話になっていました会社社長の苦言でした。

 

市内でも有名な大型のタワマン。

その一角に住んでいらっしゃいましたが、πもとい、3.14の大地震の後、暫く電気が使えない日が続きました。

 

発生当時は電気を常に必要とする地域以外は、停電時間帯がありました。

 

マンション周辺に病院が多ければ、そのような目に遭うことは無かったようですが、残念ながらありませんでした。

 

帰宅時間帯によっては18階まで階段。ご老体には相当答えます。

 

無事帰宅して好物のレトルト食品を食べようとしても暖められない。

 

何より私と同じく大のコーヒー好き。

朝の淹れ立てコーヒーを作るための湯を沸かすことすらできない。

 

飲みの席での笑い話とはいえ、そんな話を訊いたらとても手を出せません。

 

■タワマンの維持費、怖くて聞けない。

 

前述の28階建て商社ビルの裏手にいつしか立派なタワマンが建つことに。

 

朝、ビラ配りのお兄さんから手にしたマンション広告を私に見せた、当時の部長。

 

冗談交じりに「どうよ、買ったら通勤徒歩1分だな。最安でも1億2000万。俺は手が出ないけどな。買う奴いるのかよw」

 

その後、戸数は不明でしたが、売れている話を近所の住人から聞きました。

 

でも、タワマン購入者にはすみませんが、魅力の「み」の字も感じられない私です。

 

勿論買ったら(というより買えたら)、相手がどう思うかは別としても、人に自慢できることは間違いなしです。

 

「億のタワマン、買っちゃった!」と生まれて初めて訊いた時には、色々考えて買ったのであろう、という前提で話を訊いていたので、唯々尊敬するばかり。

 

ですが私が何より魅力を感じられないのが、どれだけ維持費が掛かるのか、想像もつかないことです。

 

10年目はまだしも50年後はどうなっているんだろう。。。

 

万一「このタワマン住戸、プレゼントするよ」と言われても正直な気持ち、頂けません。

 

■そのスペース、別の何かに使えない?

 

初めてのモデルルーム見学。

 

実家より広い幅の廊下、実家にはないウォークインクローゼット(WIC)を見て、「素敵!」と感動しました。

 

購入物件では必ずその2つを必須としようと心に決めていたほどです。

 

ですが、物件3つ目のモデルルーム見学。

 

廊下が一切存在しない間取りのモデルルームに入り、

 

「( ゚д゚)ハッ! 無駄がない」と気付きました。

 

同じモデルルームにWICも付いていましたが、同様にWIの無駄に気づきました。

 

私なら、幅広の廊下の端に物を置いたり、WI部分に物を置いたりしてしまうだろう。

 

と思ったら、リビングなり、個室なり、部屋の一部にしてしまいたい、と考えるようになりました。

 

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以上ですが、改めてマンション購入して良かったと思うこともあれば、後悔する部分もあります。

 

勿論将来的には人に貸したり、売却処分することも視野に入れています。

 

ただあの時買っていなかったら、どうなっていたのだろうか、と考えました。

 

また今の自分が購入検討時の自分に会うことができたら、反対するのかどうか。

 

自分の性格や過去の経験から、購入していなければ、100%後悔、という結論に至りました。

 

今のところは不満を抱えつつも、末永く住み続けていきたいと思っています。

 

明日は年に1度のマンション総会。修繕開始も目前です。

 

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長文大変失礼しました。

 

1つ1つを記事にまとめたかったのですが、書いたことを忘れ、同じことを何度も書いてしまいそうだったので、1つにまとめてしまいました。

 

また書ききれていないことも多々あり、日を改めて追記したいと思います

 

失念していることもあるはずなので、それは思い出したら。

 

長文の稚拙な文章を最後までお読み頂き、ありがとうございました。

記事の内容が購入検討の一助になりましたら幸いです。