■だらだらと前置き
サランラップ等、食品用フィルムの専用ケースに関する買い物失敗談、とタイトルにつながる思いを、雑談交えてまとめました。
■ギザ歯のラップカットで苦節ウン十年
カットした食材を保存用に包装したり、食べ残した料理を冷蔵庫に入れる前に包装するラップ(食品用フィルム)。
従来のギザ歯のラップカットが上手に出来きないほど、かなりの不器用な私です。
100均や市販のラップケースも使ってきましたが、箱が壊れなくなっただけで、上手にカットできないのは今も同じです。
■ニュータイプのラップケース
2024年の初めに、ギザ歯ではなく、ラップロールの幅方向にスライドする刃でラップをカットする、スライドカッター付きラップケースをオンラインショッピングサイトで見つけました。
(上記リンク先に、デモ動画があり、使い勝手が一目瞭然です。^^)
ラップをカットする刃はむき出しではなく、プラスチックのつまみの下部に仕込まれています。
そのつまみをスライドすることで、スライド範囲にあるラップに刃があたり、カットできる仕組みです。
刃はスライドする方向左右の両方に付いています。
ラップを引き出す前に、あらかじめ、つまみを端に移動し、ラップを適当な長さに引き出して、つまみをスライドして、ラップをカットする。
スライドしたつまみは既に端にあるので、次のラップを適当な長さに引き出して、先ほどとは反対方向につまみをスライドして、ラップをカットする。
ラップロールをケースに入れる際には、ロールの両端に、付属のプラスチックのアダプタ(車輪)を取り付けます。
車輪の径がラップロールの径よりも大きいので、ラップを引き出す際に、ラップロールのラップ面がケース内部に擦れないようにするためですかね~。
ニュータイプ、、、機動戦士ガンダムのアムロ・レイを思い出すのは私だけ?
■使い方の違いとメリット・デメリット
従来のケース(ギザ歯付の箱やプラスチック)とニュータイプ(スライドカッター付きラップケース)の大きな違いは、ラップをカットする際のケースの扱いです。
- ケースを手に持ってカットする(従来のギザ歯タイプ)
- ケースを台の上や壁に固定してカットする(スライドカッタータイプ)
ギザ歯によるカットが上手なら、ケースを固定する必要が無いので、従来タイプで十分です。
但しラッピングしながらだと、ラップのカットし難くなります。
その点、スライドカッタータイプはラッピングしながらでも、容易にカットできます。
但しケースを固定しないとラップを引き出せないため、ケース固定先の確保が必須。
どちらも一長一短ありますね。
ただ使ってみないと分からないこともあるので、ニュータイプのラップケースを購入し、使ってみることにしました。
海外からの発送でしたが、他の類似商品と比べ、サイズがコンパクト、シンプルな見た目、廉価な点(購入時、送料込みで999円)に惹かれました。
ケース裏に貼る吸着素材は、吸盤・板磁シートの2種ありました。
また蓋の色も黄・青緑・青・黒の4種類ありました。
商品の当たり外れがまだ分からないこともあるので、購入当時の組み合わせで最も安い、黒蓋の吸盤タイプを選びました。
因みに吸着素材は絶対に吸盤がお奨めです。理由は後ほど説明します。
無論、昔からある日本の家庭用のラップロール(幅は22cmと30cm、長さは50m巻または100m巻)をセットして使用する前提でした。
■スライドカッター付きラップケースの使用感(前編:カット時のイライラ解放?)
手元に届いたケースは破損や汚れが一切なく、見た目もサイズも商品サイトの説明通りの良品でした。
早速、使いかけの両幅(22cm、30cm)のラップロールをセット。
どちらも問題なく入れられました。
裏面に吸盤を貼り付けて、粘着が定着するまで半日放置。
ラップを引き出し、、、あれ?ちょっと引き出し辛い、、、何とか引き出し、カッターのつまみをスライド。
カッターの刃自体は鋭く、サッと奇麗にカットすることができました。
まさにラップのカット自体でイライラすることから無事解消された瞬間でした。
■スライドカッター付きラップケースの使用感(中編:吸着素材云々)
- 吸着素材は吸盤が吉
吸着素材の種類に関係の無いお話ですが、物にシール付きの磁石シートや吸盤を付ける目的が、壁に吸着させるためだとすると、吸着時間が吸着力と物の重さに影響します。
ましてや使い始めの30cm幅・100m巻のラップロールを入れたケースがどれだけ重くなるか考えたら、吸着目的でケースに貼り付けた吸着素材の吸着力など、これまでの失敗経験で全く当てにならず、いつ落ちるか気が気でなりません。
床から高い位置の壁や冷蔵庫側面に吸着させようものなら、いつしかケースが落下し、最悪破損して使い物にならなくなるのが関の山でしょう。
ではそもそも吸着素材は何のために使うのか?
答えは台の上にケースを置いた際、台に固定・吸着させるためです。
(そのため、磁石シートより吸盤の方が都合良いんです。)
ケース裏に吸盤を付けずに使うと良く分かるのですが、ケースを台に置き、ラップロールをセットしたケースからラップを引き出そうとすると、ケースが台から浮いてしまうんです。
考えようによっては、ラップの引き出し難さに関係しますが、引き出し易くし過ぎると、必要以上にラップが出てしまうことにもなるので、そうなったらイチイチ巻き戻さないとなりません。
そうなるよりはならない方が良いので、若干の引き出し難さは多めに見ています。
ケースが浮いてしまうと、ラップをケースから引き出す際にケースを手で押さえないとなりませんが、そのケースが浮いてしまうのを抑えてくれるのが、ケース底の吸盤なんです。
台の表面が磁石シートを吸着可能な金属製であれば良いのですが、木製のテーブルの上で本ラップケースを使う場合は磁石が吸着しません。
以上から、吸着素材は吸盤タイプの方が都合が良いんです。
- 磁石シートも貼り付け先次第で使えるようになる
リンク先のデモ動画を見ると分かるのですが、動画内では磁石シートをケース裏面に貼り付けています。
デモを見た時から、実は私には裏面に貼ること自体が不可解でした。
デモでは、裏面に磁石シートを貼り付けたケースを冷蔵庫に吸着させ、カットした野菜をラップして、ラップカットしている様を確認できます。
しかし傾けられないものをラップする際は、正面(側面)側にカッターがあるより、上面にカッターがある方がカットし易いと思いませんか???
だから磁石シートを貼り付けるのは、ケース裏面ではなく、ケースからラップの出る側のケース側面にすべきなんです(と思うのは私だけ?)。
それでも使用する時だけ、冷蔵庫等壁に吸着・固定させるべきで、無論落下の惧れがあるためです。
どちらの吸着素材は100均にもあるので、どちらのタイプを選んで購入したとしても、あとから何とでも調整できますね!
私は後付けで100均で別途購入しました磁石シートをケース側面に貼り付けました。
台所の壁にホーロー部分があるので、キッチンに置くスペースがない時は、壁のホーローに、ケース側面の磁石を吸着させて、ラップをカットしています。
総じて、お奨めの吸着素材の貼り付け方と保管方法は、以下の通りです。
- 吸盤は、ケース裏に貼り付ける。
- 磁石シートは、ラップが出る側のケース側面に貼り付ける。
- ケース保管時は、ケース裏面は下にせず、側面を下にする(吸盤の寿命を延ばす)。
■スライドカッター付きラップケースの使用感(後編:設計駄目出し)
しかーし、設計がイマイチでした。
イマイチに感じたのは以下の通り。
- 100m巻のラップロールは入らない。
- ラップの引き出し難さが「若干」ではなく、「かなり」である。
- 無理にケースからラップを引き出そうとすると、ケースの蓋が外れることも。
- 蓋が外れずともラップに穴が開いたり、千切れてしまうことも。
んー、良品であっても、これは頂けない。
無論穴が開いたり千切れるのはラップ自体の強度の問題もありますがね。
(穴が開いたり、千切れる前に引っ張るの止めようよ~^^;)
- スライドカッターのスライドできる幅がやや短い。
30cm幅のラップロールでカッターを使うと痛感します。
スライドカッターのスライド幅が32cmです。
つまみの長さが2cm強です。
ラップをカットするためにはつまみの下部の刃にラップが当たらねばなりません。
そのため、ラップを引き出す前に、つまみを端に移動しておきます。
上述2つの長さゆえに、引き出したラップがつまみの端に来ずに、つまみの上にかかってしまうんですよ。
だから、つまみを端に移動して、ラップを引き出したら、つまみのある方のラップの端を、「いちいち」歯に当ててやらなければなりません。(# ゚Д゚)
その点、22cm幅のラップロールはその「いちいち」が必要ありません。
同等の商品に手を出した方がいらっしゃいますが、同じ理由で酷評です。
なお以下の条件が揃っていれば確実にラップをサッとカットできます。
- 引き出したラップの端が、カッターの刃にあたっている
- 引き出したラップが、カッターのスライド範囲で、ピンと張っている(弛んでいない)
上記を満たしていないと、スライドしても、全く切れないか、奇麗には切れません。
因みにアルミホイルもカット可能であることを謳う出品者もいますが、アルミホイルのカットは止めた方が良いです。
カッターをスライドさせても、大抵スライドに沿って歪に割けてしまいます。
そもそもホイルのカットでイライラすることは無いので、ホイルロールの入っていた箱でのカットで十分かと思います。
■ニュータイプを加工(使い勝手を少しでも良くすべく)
選んだケースは注文通りの良品ではあったものの、イマイチなままでは日々の使い勝手が悪い。
ということで加工して、可能な範囲で使い勝手を良くしました。
イマイチな点の殆どの原因はケース内部の構造にありました。
ケース内部側面にある出っ張り(車輪の位置を固定するための仕切りや補強部分)。
この出っ張りを削り、滑らかにすると、100m巻のラップロールが入るようになる上、ラップの引き出し易さがアップします。
出っ張りは、平刀の彫刻刀を使うと楽に削ることができ、滑らかにもできました。
併せて以下を少し削って滑らかにして、
- 蓋の内側の出っ張り(カッターの裏側)
- 蓋の側面(ラップを出す側、若干のバリもあり)
更に、車輪の端のバリも取り、滑らかにしたら、より一層ラップを引き出し易くなりました。
しかし残念ながら、最後のイマイチな点だけは、私の程度の低い技術・知識の限界でした。
長いものを短くすることは出来ても、短いをものを長くすることは難しい。orz
以上から、加工したケースは、100m巻の22cm幅のラップロール専用として愛用しています。
商品サイトの説明通りの良品だったので、致し方ありませんが、そもそも加工しないと使い物にならないラップケースなんて商品化するなー、と声を大にしてツッコミたいところです。
売り手の使用感のセンスの無さに座布団10枚でしょうか。
そんな中でも、高々ラップケース、色々勉強になったことと、DIYを楽しめたことが、不幸中の幸いで、とても良い経験でした。
■(長くなりましたが)その売り方、超不親切
100巻の30cm幅のラップロール専用のケースも探していますが、今のところどれが自分に合うのか全く分からない。
999円のケースの程度を知ってしまったこともあり、お値段的にも1000円以上するものは商品価値的にも論外です。
そこでカッター付きラップケースをDIYで自作しようと考えました。
・100均で物色&購入するもの
ケース本体(多分見つかる)
シール付き吸盤&磁石シート(これはある)
ラップロールに通す軸(突っ張り棒等)
軸を外れないようにする何か(突っ張り棒以外の軸の場合に検討)
で、1000円も掛からない。
・サイトで探して購入するもの
スライドカッター付きラップケースのスライドカッター部品のみ(32cm超)
そのスライドカッター部品ですが、、、32cmでは使い勝手の悪さを実証済みなので、それを超える長さ(ラップ幅+最低5cm)の物を探しました。
が。。。。。ん?
2024年6月3日朝8:00現在
37cmのスライドカッター3本セット、、、単価710円也
37cmのスライドカッター10本セット、、、単価428円也
42cmのスライドカッター4本セット、、、単価610円也
49.5cmのスライドカッター5本セット、、、単価276円也
最後の49.5cmのは大型包装機のためのオプション商品なので致し方なしとしても、売り方、超不親切です。
そんなに数は要りませんし、単品価格的にも購入が馬鹿々々しくなりました。。。
22幅のラップロール向けのカッターにせよ、
27cmのスライドカッター1本、、、単価1300円也
27cmのスライドカッター4本、、、単価575円也
高々スライドカッター単品に掛かる金額の高さに呆れんばかりです。
- 27cm1本150円(22cm幅ラップ用)
- 37cm1本200円(30cm幅ラップ用)
- 27cm1本+37cm1本、の2本セット350円
位が妥当と思うのは私だけでしょうか。
37cm(短くても35cm)のスライドカッター付きラップケースが商品化されるのを暫く様子見しようかな、と思うようになりました。
スライドカッター単品でも、37cm1本売りで、最高でも300円の商品だったら即注文なのですがね。。。
そんな商品をご存じでしたり、見つけられた方、いらっしゃいましたら、コメント頂けますと助かります~。
何卒宜しくお願いいたします。m(_ _)m
■余談:32cmのスライドカッターなら330円
まな板シート用のケースですが、シートのカットも可能で、カッターは32cmのスライド式で、取り外せます。
だから部品を買うより、ダイソーでケースを買う方が安上がりです。
なお、このまな板シートケース、母の日に実家の母に贈りましたが、大絶賛する程の使用感のようです。
カインズさんにも倍近い値段のスッと切れるまな板シートケースがありますが、お値段面から、確実にダイソーに軍配が上がります。
形状的にラップケースとしても使用できますが、ラップケースの使用感はイマイチでしたね。。。^^;
ダイソーさん、37cmスライドカッターを用いたラップケースも作ってくだされ~!
税込み550円位なら即買いです!
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今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。^^