■だらだらと前置き
様々な電動のコーヒーメーカーを使って早ウン十年。満点をつけたいと思えるほどのものに巡り合えませんでした。
勿論出来上がったコーヒー自体はどのメーカーでも十分美味しいと感じました。
しかしいずれのメーカーにおいても下記について考えさせられました
- 保管場所と配線(大きな筐体やコードの取り回し等)
- 使用後等の手入れ(フィルタ掃除の手間、手が届かない所は不衛生)
- 電化製品としての寿命やガラス製サーバーの破損(交換部品は高価)
- 豆を挽く騒音(使う時間が限られる)
豆を挽くのは手動ミルでも良いし、何なら最初から粉の状態のものを買えば良いですよね。
ガラス製サーバーもステンレス製を選べば良いのですよね。
電動メーカーを使用しなくなってから十年、長細いステンレスの水筒(サーバー)の上に、100均のドリッパーを載せ、100均のペーパーフィルタと挽いたコーヒーをセットした後、沸かしたお湯を注ぐ毎日。
歳なのでしょうか、、、お湯を注ぐ作業に最近はイライラしています。
私はバリスタではありませんが、コーヒーに湯を注ぐ際は極力泡立てないよう、少しずつ湯を注ぐのが良いことは心得ており、そのためにコーヒーケトル(湯の出る部分が細長いやつ)も購入しました。
愛用して25年、これまでお疲れ様です。これからも末永くよろしくお願いします。
話は反れましたが、ドリップを始めてから終わるまで何もできません。
終始湯を少しずつ注ぐことに集中しないと、フィルタのコーヒーが地盤沈下を起こした状態になったり、フィルタに微粉が目詰まりして、抽出スピードが遅くなったりして、味も変わってしまいます。
どのように注いでも飲めない程不味くなるわけではありません。
それでも自分なりに美味しく飲みたいのです♪
■発想と工作
使用してきた全ての電動メーカーに共通して関心を抱き、感心したことがあります。
それはコーヒーの抽出中や完了直後のフィルタ内の状態です。
泡立ちが殆ど発生せず、また地盤沈下も無く、微粉の詰まりコーヒーがフィルター内に滞留しないことでした。
コーヒーにお湯を注ぐ量を上手にコントロールしている点は電動様様です。
「この2つを楽に実現できれば毎日楽に美味しいコーヒーが飲めるのでは?」という発想が芽生え、DIY魂に火が付きました。
お湯タンク(お湯を貯めて、少しずつ注ぐための容器)があればなんとかなる、、、かなレベルの直感で、早速ドリッパーを片手に近所のダイソーへGO。
購入した容器(サナダ精工製で耐熱温度は100℃)
この容器の選定理由は、ドリッパーの上部の端の内側に容器の底面が都合良くはまったためです。
この容器に以下の加工を施します。加工に必要な道具は画鋲のみ。
無論この画鋲の針で穴を開けるのですが、画鋲を選んだのは1ミリ未満の細い穴を均等に開けられるためです。
容器の方に正六角形の頂点となる6つの穴を空けます。
六角形の中心=容器の底の中心とし、中心と各頂点との距離はだいたい2cm強。
また蓋のどこかに穴を1か所開けます。
これでお湯タンクの完成です。
■使用感
ドリッパーをサーバーに載せ、フィルタとコーヒーをセットし、コーヒーを蒸らすためにまずは湯を注ぐ。
数分したらお湯タンクをドリッパーに載せます。
お湯タンクの安定性に不安を感じたので、倒れても被害を最小限にすべく、念のため流しで試行しました。
お湯タンクの9分目位まで熱湯を注ぎ、蓋を閉めます。
タンクの熱湯が、底面の6つの穴から連続的に落下し始めました。
開けた穴が1mm未満だったことも功を奏し、ドリッパーに落ちる湯量が少ないためか、一切泡立つことなく、見た目としては満足のいくドリップが出来ました。
3分放置し、台所に戻ると、サーバーの8分目位までドリップが終わっていました。
タンクを持ち上げると、かつて電動メーカーで淹れた直後の豆の状態でこちらも大変満足しました。
で、出来上がったコーヒーを飲んでみると、、、十分美味しい♪
泡立ちが無かったせいか、苦みがいつもより少ないかな。。。
苦みが無いとも物足りない方にはタンクの穴はもう少し大きい(=ドリップ時の泡立ちが増える)と良いのかもしれませんね。
後片付けとしては、
ドリップ中にコーヒーから出た湯気の油分を洗い落とすべく、タンクの外側底面に湯をかけるだけ。それ以外はこれまでと同じ。
日々のドリップ作業が大分楽になりそうな結果でした。
今回湯を少しずつ落とすために必要なプラスチック製の容器1つのみを100均で調達しました。
同じように作るとしたら、容器2つ(貯めた湯を落とす方とコーヒーサーバー用)、ドリッパー、ペーパーフィルタの4点を100均で調達すれば、誰にでも同じことが出来ると思いました。
これから暑い夏を迎えるにあたり、アイスコーヒーもお勧めです。
サーバーも冷蔵庫でそのまま冷やせるような容器にしておくと都合が良いかもしれませんね。
興味を持たれたら、自己責任で是非お試しください。^^;
■課題
即席の思い付きで工作した割には上手くドリップ出来て良かったのですが、課題も残りました。
- タンクの安定感
- タンク内の湯が最後まで落ち切らない
安定感については説明するまでも無いと思いますが、かなり危険です。
サーバーが長細いステンレスの水筒なので、サーバー+ドリッパーの高さで40cm。
その上に1リットル近い熱湯が入ったタンクが何も固定されずに、ただドリッパーの上に載っているだけなので、何かをぶつけたり、揺れたりしたら、コーヒーや湯がこぼれて火傷を負ってしまうかもしれません。
小学校の理科の実験で使った三脚のようなものを用意して、その上にタンクを載せる方が安心して使えますね、、、、、いつか作ろう。
またタンクの底や蓋に穴が開いていても湯が最後まで落ち切らないのは、底の穴の小ささとタンク内圧の小ささ、徐々に少なくなるタンク内の水量が関係していると思います。
底の穴は大きくできなので、タンク内の湯を自動か手動で少しずつ押し下げる工夫を加える必要がありますね。。。
今すぐには思いつきませんが、灯油ポンプのような(外気を流入できるが流出はできない)ものを蓋の穴に取り付けられれば、解決するような、しないような?
あるい重みがあり隙間の無い鍋落しのようなものを湯を入れたタンクにセットしたり、ティープレスのプレス部分を取り付けれなんとかなるかな、、、?
そのようなものが100均にあれば直ぐに見に行くのですがね~*1
どなたか、これを使うと良いよ、があれば是非コメントくださいませ(*- -)(*_ _)ペコリ