田舎の祖父母宅を整理し始めて早6年。
10代の頃の私は「将来この家に住みたい!」なんて思っていました。
家の周りは緑のみ。週末は都会の喧騒から離れ、のんびり生活。
近所には川や大きな湖があり、釣りが趣味だったこともあって、毎週釣三昧。
自家用車は必須ではあるものの、歩いて5分の所にバス停もあり、JRの駅までは25分。
家が建ってから45年経った今も続いている、スーパーやホームセンターへ車で5分、歩いて30分程度の所にあります。
小・中学校は徒歩圏内、高校へはバスで10分。病院や役所も車で15分。
自家用車があり、運転できる能力がある前提の生活スタイルならば、生活に支障はありません。
でも、いずれは車が運転できないようになるんです。
ちょっとした食材や雑貨は兎も角、大量ともなれば車が無ければ運べない。
ましてや体が不自由になったり、痴呆が進んだ年寄りに住める場所では無いこと位、容易に想像が出来るかと思います。
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田舎宅の埃やカビ臭さにはもう慣れましたが、どの場所も素足ではとても歩けない程の汚さで、こびりついた汚れは中々拭き取れません。
暮らしていた2人は共に物を捨てることができない性格でした。
それゆえに収納・納戸・物置は勿論の事、部屋の隅や棚にも不用品や不要品(人によってはお宝)だらけ。
マスクをしながら、埃にまみれて、少しずつそれらの処分を進めてきたものの、この5年で自身の体力・腕力・持久力の衰えを日に日に感じるようになりました。
10年前と比べると、何よりフットワークの軽さが段違い。
祖父が他界する7年前どころか、より前の10年前に戻れるならば、戻りたい。
もっとやっておいた方が沢山あったことをその時に済ませておきたい。
、、、といっても後の祭り。
これからも無理のないレベルで、少しずつ進めていくよりほか在りません。
しかし身内子供達はじめ、皆さんにも同じ轍は踏んで欲しくありません。
現在までに田舎作業で苦労したことを綴りたいと思います。
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■所有権移転登記
土地・建物どちらも所有者は祖父ものだったので、祖父が他界後、自動的に祖母の家になる、というのは当たり前ではありませんでした。
祖父が他界しても、役所に登録されている祖父の不動産は更新しない限り、永年祖父の所有物のままです。
だから祖父亡き今、土地ごと家を売却しようと思っても、所有者が存在しないため、売却できません。
まずは祖父の所有物の権限を身内の相続対象者に移転登記する必要があります。
この時の対象者(私の場合)は、以下のようになりました。
・所有者の婚姻相手(祖母)
・所有者の子(私の母、他、私の叔父や叔母)
・所有者と養子縁組している人(今回の場合、孫の私)
普通に考えれば、私の祖母になります。
老人ホームに入所して早5年の祖母ですが、その祖母に所有権移転すると、所有者の妻、ということで、相続税も大して掛からないようです。
しかし歳も3桁近くなり、今更田舎宅に戻り1人で生活することは勿論のこと、施設内ですらお金の計算や自らで字を書くことすらできません。
それに祖母に移転して、いずれ子や孫に、なんて考えると、都度々々相続税が掛かります。
土地も家も要らないから、まずは祖母に所有権を移転し、祖母が他界後、土地・家のみ放棄(相続をしない)、という考えも浮かびました。
しかし、そうすると土地・家を含む祖母の財産全てを放棄するということになり、私は兎も角、それでは子である母を初め、叔父・叔母も困るとのこと。
まぁ、住めない・住まない家や土地は不要でも、お金は欲しい、ということなのでしょう。
収入が年金だけなら将来への備えはあるに越したことはありません。
そうなると誰に相続するかですが、幸い手前は一切揉めることなく、養子である私が相続する形でまとまりました。
が、お家によっては揉め事の1つですかね。。。
それはさておき、移転登記を進める上で、上記対象者の誰が相続するにせよ、対象者全員の印鑑証明が必要になります。
だから祖父の妻である祖母の印鑑証明も必要になります。
しかし祖母は登録印を持っていませんでした。
とはいえ、ホームに入所している祖母が自ら役所に赴き、印鑑登録の手続きを、なんてできる状況ではありません。
当然母や私の支援の下、私が代理人(養子縁組により、私は祖母の息子扱い)として、役所で祖母の印鑑登録の手続きを。
・役所に赴き、代理人として役所で印鑑登録申請の説明を受ける
・施設に赴き、祖母直筆(母支援)で申請書に申請内容を記載
・役所に戻り、申請書提出
・役所から、祖母のいる施設に本申請用の書類が届く
・再度施設に赴き、祖母直筆(母支援)で本申請書に申請内容を記載
・役所に戻り、本申請書提出
以上の手続きでやっと印鑑登録カードと印鑑証明を入手することができました。
施設への行き来はさておき、何より祖母や祖母の手を支えながら字を書かせた母の負担を考えると、元気で字も普通に書ける時に、祖母本人に手続きをさせるべきでした。
なお祖母に所有権移転させるとしても、登記上、祖母の登録印が必要になります。
幾つになったら印鑑登録が必要かと問われると何とも言えませんが、手前と同じ境遇にならないようにするには、不動産所有者の婚姻相手も印鑑登録自体は早めに済ませておいた方が吉かと思いました。
2024年4月施行の法改正で、3年以内の移転登記が義務付けられましたので、移転自体も皆さんもお忘れないようご注意ください。
なお移転登記上、他にも必要な書類が沢山あります。
が、役所の相談窓口や相談員に相談すると、順を追って、分かり易く説明して頂けますので。
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■不用品・不要品の処分と意識改革
不用品:使えなくなったもの
不要品:使えるけど不要なもの
「いつか使えるから」、「思い出の品だから」、「まだ奇麗だから」、「壊れても何かに使えそうだから」、、、物が捨てられない人の理由なんて様々です。
かくいう私も数年前まで同じ考えでした。
しかし捨てずにとっておいた不用品・不要品のうち、数年後にとっておいて良かったものなんて1つあるか・ないか、位です。
処分するなら単に捨てるのではなく、買い取り業者やオークション(ヤクオフ等)を利用されることもお勧めです。
少しでもお金になるなら、それに越したことはありません。
とはいえ、不用・不要品の所有者にとって、不要と思わない限り、処分する気になるわけありません。。。
しかし所有者亡き後、それらを最終的に処分するのは子供や孫たちです。
彼らの負担を少なくするためにも、元気なうちに少しずつでも減らして行けるような、意識改革が必要です。
しかし自らの意識改革より、親やそのまた親の意識改革となると一筋縄ではいきません。
私の場合は既に手遅れですが、時間を巻き戻せるなら、祖父母の体の自由が利くうちに、将来母や孫である私がどんな苦労をすることになるか、順を追って話をすることになるでしょう。
もっとも定年から90歳近くまで日々畑仕事に勤しんでいた祖父に、そんな話が通じるか、いささか疑問ではありますがね。。。
でも何もしないとゴミは増える一方なので、将来に向けた懸念事項については早めに親御さんやご兄弟姉妹と協議しておくことをお奨めします。
既に整理対象のお家は無人ですが、6年間月に2回位の頻度で整理を進めてきましたが、使用した45リットルのゴミ袋の枚数は既に300枚を超えています。
貯金が潤沢であれば、お金の力で処分する手もあります。その方が肉体的・精神的負担も軽いでしょう。
しかし工面が難しかったり、その他諸事情で業者に依頼出来ない場合は、早いうちから少しずつでも処分を進めておくことをお奨めします。
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■お庭の手入れ
苦労するのは屋内だけではありません。
都下の手入れが行き届いていない無縁仏のお墓(確か多磨霊園だったかな。。)の墓石が草木で覆われた様を大分前にニュースで見ました。
田舎の庭もまさにそれに近い状態でした。
収穫時の田舎の庭は野菜や果物で一杯でしたが、祖母が出てからは、雑草・雑木が好き放題に伸び、虫や小動物の格好の住処・繁殖場所になっていました。
2年ぐらい放置した年の7月に一本の電話が。
田舎の自治会長からでした。
近隣住民からの苦情を受けた会長さんからの除草依頼の連絡でした。
雑草の茂みの中に、蜂が巣を作ったり、蛇が生息していたり、といった形で周囲のお宅に迷惑をかけることになりました。
最初の1年目は祖母の介護度の都合もあり、生活支援サービスを利用し、市を通じて業者に除草作業をお願いしました。
しかし除草するだけで、根は残ります。
しかも夏場なら一月もしないうちに次が生えてくる。
毎年依頼するのも億劫と感じ、アマゾンで購入した除草剤を散布後、近所のコーナンで購入した防草シートで庭を完全に覆うことにしました。
作業自体は大変でしたが、今から3年前だったこともあり、私と弟の2人がかりで、シートの敷設は何とか半日で出来ました。
それでも庭の端にあたる、シートの端の隙間からは元気よく雑草が出てくることもしばしばです。
しかし防草シートを敷設していない場合の雑草の量と比べれば天地の差があり、その程度の除草の負担は殆どありません。
無人になったお家の庭は、定期的に手入れをする時間が割けるなら別ですが、放置する方向ならば、無人になった直後に防草シートを敷設してしまうことをお奨めします。
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まだまだ色々書きたいですが、長くなりそうなのでこのあたりでいったんお開きにします。
何事においても、家族で早いうちから話し合っておくことが重要なのだと思いますね。
今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。